「Library of the Year 2018」 優秀賞を受賞しました

3.11オモイデアーカイブは、2013年から市民協働事業として取り組んできた地域&震災アーカイブが評価され、「Library of the Year 2018」の優秀賞に選ばれました。

「Library of the Year」は、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人 知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年授与する賞で、2006年より、図書館総合展のフォーラムとして開催されています。
LoY2018選考委員および外部推薦で寄せられた29施設・団体・サービスの中から第1次選考会、第2次選考会を経て、3.11オモイデアーカイブを含む4機関がLoY2018優秀賞、1機関がライブラリアンシップ賞を受賞しました。

◎3.11オモイデアーカイブ受賞理由
【活用を重視した「記憶を育てるアーカイブ」がアーカイブ・図書館の本質を問う】
 東日本大震災後の市民による地域アーカイブ活動。津波被災で失われた仙台沿岸地域のくらしの記録を、市民自らが“アーキビスト”となり“ユーザー”となって発掘し、人びとの記憶を引出し、共有し、育んでいる。このため、地域の人びとにとっては「ジブンゴト」であり、訪れる人にとっては自らのコミュニティの意味を省みさせるかかわりしろがあり、後に発災した熊本地震の地域アーカイブ活動にもつながった。
 記録の「活用」を重視することで、単にデジタル化した記録を蓄積公開することにとどまるのでなく、地域の知や価値の継承・創造的循環を可視化しているといえ、図書館やアーカイブの原点、本質を表す活動となっている。
(以上、Library of the Year 2018 優秀賞・ライブラリアンシップ賞決定&授賞理由について より転載)

その他機関の詳しい受賞理由等については下記リンクをご覧ください。
Library of the Year 2018 優秀賞・ライブラリアンシップ賞決定&授賞理由について(IRI 知的資源イニシアティブ)

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記録をするというルーティンワークではなく、素材を生かしその地の記憶を育て続けることで“終わらないアーカイブ”をめざす、という活動の根幹を評価していただいたのは大変ありがたいことです!!

私たちのメインコンテンツは、元々の「まちの暮らし」と「地元の人」、そして「オモイデ」ですが、育てるアーカイブには、さらに「ヨソモノ」と「交流」が必要不可欠です。
その意味でも、いただいた優秀賞は、活動に関わっていただいている地元の皆さんとオモイデアーカイブスタッフみんなでいただいた賞であり、この活動が評価されたことは大変励みになります。

仙台市沿岸部のまちへ足を伸ばしていただける方々をさらに増やし、荒浜、蒲生、新浜、閖上のファン作りに微力ながらお手伝いすることができればと願っております。ありがとうございました。

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