7月3日(日)、「仙台蒲生の日本一低い日和山」山開き登山が行われ、3年ぶりの通常開催に、約120名の登山客が山登りに挑戦しました!
仙台市宮城野区蒲生の日和山は、震災前、標高6メートルあったものが、津波で削られるなどして現在は標高3メートル、日本一低い山として知られています。
東日本大震災で津波被害を受けた仙台市宮城野区蒲生地区の旧中野小跡地にある「なかの伝承の丘」。漁師の大漁を願って出港の際演奏されていた太鼓が元になっているという「中野小太鼓」からスタート!津波の瓦礫の中から見つかった太鼓、中野小が閉校してしまい、この中野小太鼓の伝統を残していくためにも、この場が大切なのではないか、と感じました。
蒲生は一帯が工業地帯になり、防潮堤で遮られ、すっかり変わってしまった風景を見ながら、日和山へ向かって歩きます。「高砂神社」では安全祈願。途中、中野ふるさとYAMA学校の武田さんによる貞山堀のレクチャーもありながら、いざ頂上を目指します。日和山より断然高い防潮堤を越えると、眼下に日和山が!
1人ずつ、6段ある階段を上って、無事登頂!バンザーイ!!そして、登頂証明書が手渡されました。
東日本大震災後初の山開きは、45名の参加者だったそう。コロナ禍で人が集まることが憚られたりしましたが、これまで継続してきたことで、震災で離ればなれになってしまった住民たちが集まる場になり、思い出を語り合い、笑顔で楽しく賑やかなイベントに育ってきたのだと感じました。やっぱり、日和山に笑顔があふれるのはうれしいです!
日和山の山開きは、来年も7月の第一日曜日に開催される予定です。ぜひご参加ください。
主催/仙台蒲生日和山山開き登山プロジェクト・中野ふるさとYAMA学校・なかの伝承の丘保存会・(公財)仙台ひと・まち交流財団・高砂市民センター・仙台市宮城野区中央市民センター
協力/3.11オモイデアーカイブ