日和山登山で披露される「中野小太鼓」

3.11オモイデアーカイブ、スタッフの 長谷川 あきこさんのFacebookより引用。
7月7日(日)に開催される、日本一低い山「仙台蒲生の日和山」山開き登山 で披露される「中野小太鼓」について書いてくれました。
いまや日和山山開きにはなくてはならない存在となった中野小太鼓。
でもその理由やそこに込められた思いって、意外と知られてないのではないでしょうか。
ぜひ読んでみてください。そして、明後日、ぜひ現地でそのパワーを体感してください!

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いよいよ3日後!
日本一低い山「仙台蒲生の日和山」山開き登山
毎年開会式で披露している〈中野小太鼓〉についてちょっとかいつまんで説明を。
(チラシには伝承中野太鼓と記載されてますが正式名称は中野小太鼓です)
中野小太鼓は平成元年に当時の中野小の先生が、授業の一環として取り入れたことが始まりです。
神奈川県三浦半島で漁師の大漁を願って出港のときに演奏していた『ぶちあわせ太鼓』が元になっています。
(和太鼓ってかなり高価なものなので簡単に買い揃えられないものなのですが、中野小学区民の結束力で寄付を集め長胴太鼓5基+締太鼓を揃えたのでした)
学校では冬休みが明けると、太鼓の引き継ぎ練習が始まります。
5年生はキタマタ太鼓、6年生はぶちあわせ太鼓。
中野小の子供たちは代々この太鼓演奏を引き継ぎ、学区民運動会などで地域の方たちに披露してきました。
震災時は、瓦礫や泥でいっぱいになった体育館の中から当時の先生方の指示で自衛隊員の方に運び出してもらい、地域の方の支援で修復しました。
間借りした校舎で多くの方から、支援や励ましをもらいながら中野小で授業を受けていた子どもたちは、恩返しと地域の方への励ましの気持ちを込めてたくさんの場所でこの中野小太鼓を全校生徒で演奏してきました。
2016年3月に閉校してしまった中野小ですが、今は中学生がこの中野小太鼓を引き継いでくれています。
震災から8年以上の月日が経ち、面影をなくしてしまった中野蒲生地区。力強い太鼓の音を聴くと、子供たちが通った学校の風景や、地域一丸となって取り組んだ運動会のことなどが鮮やかによみがえってきます。
「たしかにここはふるさとなんだ」
と思うことができるのです。
そんなたくさんの想いが詰まった中野小太鼓。3日後にせまった山開き登山のために先生方のあたたかい協力のもと、中学生約20名が夜間練習を重ねてきました。
(練習には3月に中学を卒業したOBOGも駆けつけてくれてサポートに入ってくれましたー)
練習最終日の今夜、魂こもった力強い演奏に仕上がりました。乞うご期待!
標高3000mmとはいえ山は山。登山は危険と隣り合わせです。
開会式の中野小太鼓で気を引き締めて、途中の高砂神社で安全祈願をして頂上を目指す。
これが日本一低い山「仙台蒲生の日和山」山開き登山のセオリーです!
皆様お誘いあわせのうえぜひご参加ください!
わたしは恒例の飛び蹴りTシャツを着用してお出迎えさせていただきます(^-^)
※7/4 23:20現在の天気予報は、曇り降水確率30%となっています。
晴れ男、晴れ女のみなさーん!出番ですよー!
雨だけは降らないようにお力お貸しくださーい!
(登山は雨天決行ですが、太鼓演奏は中止になってしまいます)

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