荒浜・閖上・蒲生を定点撮影

8月20日、荒浜・閖上・蒲生と巡り、定点撮影プロジェクトメンバーによる定点撮影を行ってきました。

今回ははじめて、大学生2人も参加。かねてより、新しい風を!とメンバー内で話し合われていたので、興味を持ってもらえたことはとてもうれしいし、今後のステップのためにも大切な一歩です。

スタートは、荒浜から。ハッテラ様や深沼海水浴場前などを定点撮影。跡地利活用の工事が進み、どんどん風景が変わっている荒浜。次の定点撮影でもまた、景色が変わっていることでしょう。防潮堤に上がると、海風がとても心地よかったです!夕方から「荒浜灯籠流し」が行われるからか、普段よりさらに賑わっている印象。今シーズンラストの夏をみんな楽しんでいました。

次いで、閖上へ。ちょうどお昼だったので、かわまちてらす閖上へ。震災前、閖上で愛されていた「ももや」のカツ丼は、一度途絶えたものの、復活。濃いめの味付けでおいしくいただきました。かわまちてらす閖上は、いつ来ても活気が溢れていていい憩いの場になってると感じます。

閖上は、町全体がかさ上げされたため、定点撮影の痕跡を見つけるのは難しく、メンバーのひとりが記憶を辿り、場所を特定してくれました。今後時間をおくことで、さらにわからなくなってしまう。いま撮影に来てよかった、と実感。かつて、「このまちは5〜6メートル全体にかさ上げされるんだよ」と聞き、閖上公民館の跡地にあった「宅地かさ上げ現地確認場」でその高さに驚いたことを思い出しました。全く別の町になってしまった、という印象。

あんどん松から仙台東部道路方面を望むと、稲穂が美しく風に吹かれていました。

時折小雨がパラついてきたなか、蒲生へ。震災前の「町蒲生」と現在を定点撮影。工場が建ち並び、かつての痕跡は数本生き残った松に頼るのみ。防潮堤の上から見下ろして、想像するしかありません。

日本一低い山・蒲生の日和山も、防潮堤から見下ろす形になっています。駐車場に車を止め、日和山より高い防潮堤を登って降りて、改めて日和山にみんなで登ります。今回初参加の大学生のひとりは、山梨出身。でも一度も富士山に登ったことはないそうで、先に日本一低い山・日和山登山を無事成功!もうひとりの大学生は中国出身。日本の山に興味津々でした。蒲生の日和山がどれだけ地元の人たちに愛されているか。少しでも伝わってくれていたらうれしいです。

今回は定点撮影で巡ったのですが、はじめて参加した大学生たちに現地で伝えることで、「3.11オモイデツアー」の一面でもありました。震災以前と震災直後の写真を見ながら、今の様子を現地で見て感じてもらうツアーは、3.11オモイデアーカイブらしい手法だと改めて実感しました。

若林区荒浜・ハッテラ様(八大龍王)
深沼海水浴場
名取市閖上・かわまちてらす閖上でももやのカツ丼
閖上はまち全体がかさ上げされ、定点撮影の場所を特定するのが難しい
今年も美味しいお米が実りますように
宮城野区蒲生・町蒲生
日本一低い山・蒲生の日和山。みんな元気に登頂!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。