特別企画展「あの頃に会いに行く南三陸の暮らし展」

南三陸町の東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」では、住民から募集した震災前の写真を展示する「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」(2月15日〜5月15日)を開催中です。

その関連イベントとして、みなさんが持ち寄った震災前の南三陸町の写真を囲んで思い出を語り合う場「みんなで語ろう!懐かしの南三陸」が3月26日(日)に南三陸ポータルセンターで催され、3.11オモイデアーカイブ 代表の佐藤がファシリテーターをつとめました。コーディネーターは「みんなで南三陸」プロジェクト・ディレクターの吉川由美さん。参加者は地元・南三陸の方を中心に約30名、仙台から足を伸ばし参加してくれた方もいらっしゃいました。

会場に参加者が集まり始めると、開始前から写真や手描き地図の前でのおしゃべりに花が咲き、その流れのままイベントがはじまりました。震災以前の志津川や歌津の写真や映像が画面に映ると、みなさん口々にオモイデ話しを語ってくれました。あちこちでそれぞれが話すので、マイクが追いつかないほど盛り上がりました!

仙台に住む方ご自身が40年前に撮った写真をご紹介したとき、なんとそこに写るお店のご主人が会場にいらしていて、しかもそこにはお父さまも写っていました。会場にいらしたみなさまもこのお父さまのことは覚えていて、みなさん当時のお店のオモイデなどを次々に語ってくれました。これこそまさに、写真の持つチカラであり、写真家の浅田政志さんが『アルバムのチカラ』のあとがきに書かれているとおり「この一枚は誰かにとってかけがえのない写真だ」ということを改めて実感した1日でした。

南三陸町で初めてこのような会をお手伝いさせていただきましたが、コーディネーターの吉川さんはじめ、南三陸町観光協会のみなさんが時間をかけて地域のみなさんと良い関係性を紡いできたからこその、この場が出来上がったのでしょう。改めて、お声がけいただき感謝します。ありがとうございました。

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